離婚していることを「バツイチ」というのは、籍を抜いた際に戸籍謄本に記入される大きな「バツ印」が語源となっています。しかし、その事実は世間ではあまり知られていないようです。かつて、ある芸能人が離婚会見で額にバツ印を掲げたのが始まりだと思っている若者も中にはいるようです。
そんな離婚に対する世間の許容度は、ここ10年で大きく変化しました。つまり、世間だけではなく、結婚した本人達も離婚することにあまり抵抗がなくなったということでしょう。統計的にみても明らかです。婚姻率が減少傾向にある反面、離婚率が増加しているというのもあるかもしれません。
その背景には、夫の年金の半分を受け取れるという社会保障の変革もさることながら、女性の生活力の向上なども大きく影響していると思います。要は、男に頼ることなく、精神的にも経済的にも自立した女性が増えているということでしょう。
医療現場も例外ではありません。看護師にも離婚経験者は多いようです。しかし、そこで大変なのがシングルマザーです。
シングルマザーに限らず、仕事と子育ての両立をしながら頑張っているママさん看護師のために、託児所を完備している病院も増えてきました。
いいかえれば、託児所のない病院だと託児所のある病院に比べて仕事と子育ての両立は難しいといえます。仕事の性質上時間通りに終わらないことが多いので、一般の保育所や託児所には預けづらいと思います。医療業界は全国的に人手不足といわれているため、病院側としても人手を獲得したいのです。そのためにも、託児所の設置が必要となってくるのでしょう。
さらに、看護師には夜勤が付きものです。24時間子供を預かってくれる託児所を探すのは難しく、病院側で用意してもらうしかありません。そんな要望に応えて、最近では24時間託児所付きの病院も出てきています。